ニュースリリース

AI音声認識文字起こし支援アプリ「AmiVoice® ScribeAssist」を活用
取手市・障害福祉課に、会話を字幕表示するディスプレイを設置

聴覚障がい者・難聴者などが、いつでも相談できる体制の構築へ

2023/06/06
ニュースリリース

 株式会社アドバンスト・メディア(本社:東京都豊島区、代表取締役会長兼社長:鈴木清幸 以下、アドバンスト・メディア)は、録音からテキスト化、編集、要約までをワンストップで実現するAI音声認識文字起こし支援アプリケーション「AmiVoice ScribeAssist(アミボイス スクライブアシスト)」の字幕ポップアップ機能を活用し、会話をリアルタイムに字幕表示できる透明ディスプレイ「Rælclear(レルクリア)」を、取手市の障害福祉課の窓口に6月1日(木)に設置しました。

 

透明ディスプレイに会話をテキスト化し表示

 

 日本全国で聴覚などに障がいを抱える方は、約34万人いると推定されています※1。さらに、加齢性難聴などで耳の聞こえにくい方の割合は65歳以上で急増し、70‐74歳の男性で51.1%、女性で41.8%※2と、高齢化が進む日本において難聴者への対策は大きな課題となっています。

 リアルタイムで音声をテキスト化する「AmiVoice ScribeAssist」は、スタンドアローン型※3で、情報漏洩のリスクがなく安心してご利用いただけることから、多くの自治体に導入されています。
 今回、「字幕」として別画面に会話をテキスト表示する字幕ポップアップ機能を活用し、透明ディスプレイにリアルタイムで会話を字幕表示することが可能になりました。透明ディスプレイに表示する背景の色・透過率、文字の字体・大きさや色は、自由にカスタマイズすることができます。また、フリガナや罫線を追加することも可能です。

 取手市の障害福祉課の窓口では、毎週火曜日に手話通訳者を設置しています。今回、手話通訳者が対応する火曜日以外でも、聴覚障がい者や難聴者が、いつでも気軽にコミュニケーションをとれる体制を構築するために本システムを導入しました。また、難聴者や聴覚障がい者の聞こえ方はさまざまで、口の動きを確認して情報を把握している方もいるため、相手の表情がよく見える透明ディスプレイを採用しました。
 さらに、高齢化率が30%超える取手市※4では、高齢のために耳の聞こえにくい方も多く来庁されます。高齢者の方も、会話を文字で見える化することにより、「耳」だけでの情報伝達ではなく、視覚的に会話内容を確認することができます。

 取手市は、議事録作成にかかる時間的・人的負担の軽減を目的に、AmiVoiceを搭載した議事録ソリューションを2005年から導入しています。導入1年目で、業務負荷の大幅削減・コストカットに成功した点と、専門用語も認識する精度の高さが評価され、現在もご利用いただいています。今回、取手市・取手市議会などで長年活用している実績から、認識率の高さや使いやすさが評価され、窓口への設置が決定しました。

 アドバンスト・メディアと取手市・取手市議会は、新しい民主主義の創造を図る「デモテック(=デモクラシー×テクノロジー)戦略」の充実を目指し、2021年4月に「音声テック関連技術連携協定」を締結しました。さらに、2022年5月には、AI音声認識AmiVoiceと自然言語処理技術を用いて単語の重要度や単語同士の関係性を解析する、自治体初の「議会会議録視覚化システム」を導入しています。
 官・民連携による行政事務のICT化・技術開発を共同で推進し、議論の明確化・深化のみならず、聴覚障がい者・難聴者とのコミュニケーションバリアフリー化にも取り組んでいます。

 

 アドバンスト・メディアは、今後もAI音声認識AmiVoiceを活用し、同様の課題を抱える自治体や企業への利用拡大を推進し、誰もが自然に豊かなコミュニケーションをとれる社会の実現を目指してまいります。

 

【取手市、コメント】
障害福祉課窓口にディスプレイパネルを設置することになり、聴覚障がい者、難聴者をはじめとした相談者の皆様に対して、わかりやすい字幕で明確な説明を提供することが可能となりました。皆様にいつでも安心して相談に訪れていただけるよう有効に活用していきたいと思います。

取手市役所 福祉部 障害福祉課

 

【AmiVoice ScribeAssist 概要】

「AmiVoice ScribeAssist」は、国内市場シェアNo.1※5のAI音声認識AmiVoiceを搭載し、オンライン/オフラインといった会議形態、Web会議システムの種類を問わず使用できる、スタンドアローン型の文字起こし支援アプリケーションです。
リアルタイム認識・バッチ(音声ファイル)認識に対応しており、会議音声の録音、音声認識、テキストの編集、文字起こし内容の出力までをワンストップで行えます。
AI話者識別機能やキーワード・タグ付け機能、リアルタイム字幕表示機能、議事録作成に特化したファシリテーションモードなど、会議での運用に適した機能を多数搭載しています。
https://www.advanced-media.co.jp/lp/scribeassist/

※1 出典:厚労省「平成28年生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/seikatsu_chousa_b_h28.html
※2 出典:全国高齢難聴者数推計と10年後の年齢別難聴発症率―老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)より
※3 インターネット未接続のオフライン状態で認識・保存されます
※4 出典:「第3章 取手市の現状及び課題・取り組み・目標」
https://www.city.toride.ibaraki.jp/hokencenter/shise/machizukuri/kakubusho/kenkozoshin/documents/04kenkoutoride21.pdf
※5 出典:合同会社ecarlate「音声認識市場動向2023」音声認識ソフトウェア/クラウドサービス市場

以上

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