
電子カルテに誰もが不慣れな時期にAmiVoiceを導入しました
電子カルテの導入と同時に、AmiVoiceも導入しました。2009年当時はまだパソコンにあまり触れていない世代の方に働いてもらっていたので、先生方にキーボード操作を1から教えるというのはなかなか難しく、AmiVoiceを同時に導入してこの課題をクリアしようと考えたのがきっかけです。
雑音のある環境でも使えます
AmiVoiceの操作感はそれほど問題なかったです。ただ、ハンドマイクのボタンを使いこなせる先生と使いこなせない先生がいました。ハンズフリーのマイクなども試しましたが、当院はビル内のクリニックなので、他の眼科様と比べてオープンな環境です。クリニック前の通路を人が通りますし、雑音もします。結局は指向性のハンドマイクが一番クリアに音を拾うと思ったので、今も使っています。
あとは、AmiVoiceで入力すると患者さんは皆さん驚きます。「最近はそんなすごいんですか?」って言われることが多いです。導入当初もそうでしたが、今でも言われます。若い方は音声入力に結構慣れてらっしゃるから、そんなに違和感はないのかもしれませんが、先進性を示せるというのも良いですよね。

カルテの情報量やニュアンスが広がります
電子カルテは入力の速さを求めるとただの記号になってしまいます。「炎症アップ・ダウン」とか、そこに日本語的な柔らかさや表現が出てこないところが電子カルテの欠点で、次回診察する先生が同じ先生ではなかった場合、その表現が大なのか中なのか小なのかなどの細かいニュアンスはよく分かりません。
AmiVoiceで入力する場合、「前回に比べて炎症が軽減している」とか、「4時方向の充血が減ったと思われる」とか文章で入力するので、次の診察でカルテを見たときに情報量やニュアンスが広がります。そういう意味で文章を入力することは重要です。もちろんキーボードで文章を入力すれば良いかもしれませんが、忙しい外来の中でのキーボード作業は非常に煩わしく、皆さん入力内容が簡潔になってしまいます。「変わらない」とか、「上がった」「下がった」でも矢印(↑↓)だけ記入とかになってしまうところがあって。AmiVoiceを導入してカルテの内容がすごく濃くなりました。カルテの内容に一味加わります。
外来の他、紹介状などの文章作成に役立ちます
紹介状の作成に関してはすごく役立ちます。誰が見ても綺麗な日本語の文章が書かれているとすごく読みやすいです。だらだらした文章を入力するのではなく、綺麗な文章を入力し続けるにはやっぱりAmiVoiceが最適だと思います。また、テンプレートを登録すればさらに速くなります。パッと定型的な紹介状の返事も書けるし、文章もしっかり書けるので、両方使えます。

これからAmiVoiceを使われる方へ
カルテを読みやすく、記録として内容として厚く、細かい表現をつけるという意味ではやっぱりAmiVoiceが必需品だと思います。もちろんタイピングが速い先生には補助など必要ないかもしれませんが、自分のようなタイピングが速くない先生にはすごくマッチすると思うし、もちろんタイピングと併用しても良いです。診察も速くなるし、カルテも厚くなるし、ぜひ使っていただきたいと思います。