鉄建建設 札幌支店 大通東作業所では、主に札幌市中心部における新築物件の建設計画・設計・施工などを行っています。
建物の完成前には、傷や汚れ、不具合の有無を確認する仕上げ検査を実施しますが、従来は紙の帳票に手書きで指摘事項を記入していました。手書きの帳票をPCに打ち直す作業が必要な他、記入者によっては文字が読みづらく、見返した際に指摘内容を理解するのに時間がかかるという課題がありました。
検査作業の効率化と品質向上の実現を目指し、音声認識を活用した建築工程管理のプラットフォームサービス「AmiVoice スーパーインスペクションプラットフォーム（仕上げ検査）」を導入しました。

タブレット端末に表示される図面から点検・検査場所を選択し、部位や指摘事項を「リビング、天井、ジョイント不良」のように一気に発話するだけで検査記録を簡単に作成できます。該当箇所の写真をタブレット端末で撮影し、検査記録を紐づけて記録することも可能です。音声入力の活用により、検査記録時間が約半分になり、検査要員を削減することができました。

手書きの帳票を事務所に持ち帰り、PCに入力し直す工程がなくなったことで、協力会社別の帳票作成や仕分け作業など、検査作業後に事務所で行う作業も大幅に効率化されました。協力会社別のデータや共通事項、確認事項、検討事項など、任意の項目をまとめて出力することもでき、非常に便利です。

直近では、約40戸の新築分譲マンションで「AmiVoice スーパーインスペクションプラットフォーム（仕上げ検査）」を活用し、十分な効果を実感できました。今後も積極的に活用を推進し、鉄道工事をはじめ、マンション以外の建築物の検査にも活用していき、さらなる業務効率化を図りたいと考えています。